Posts tagged "2stars"

汝殺すなかれ|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 冴えない中年サラリーマンが、ある夜、殺人事件の現場に遭遇したことから、殺し屋のチームに引き入れられる──という筋書きのクライム・アクション。 殺し屋を主人公にしておきながら、そのタイトルは『汝殺すなかれ』。洒落たネーミング・センスが目を惹いた。 主人公は、相棒の恋人に言い寄られても頑として拒むほど、まさしく絵に描いたような堅物男。 そんな彼は、もちろん犯罪のニオイとも無縁だが、意外にあっさり […]

ノストラダムス 戦慄の啓示|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 幸福の科学が、宣伝のために作ったスペクタクル映画。 タイトルに「ノストラダムス」と冠しているけれど、実際、ノストラダムスはただ狂言回しを務めるだけで、ストーリーにはまったく絡んでこない。有名な預言詩すら出てこないのだから、まさに羊頭狗肉である。 天国での退屈な会話劇から、人間社会を舞台にした陳腐な寸劇をはさみ、ポール・シフト(地軸移動)の脅威を描くクライマックスへと突入する構成。 この映画を […]

ナチス・ゾンビ 吸血機甲師団|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 監督は「J・A・レイザー」となっているけれど、その正体がジャン・ローランだというのは周知の通り。 当初はジェス・フランコが務める予定だったが、突如行方不明になってしまったため、ローランにお鉢が回ってきたというのも、有名な話だ。ちなみに、フランコが監督した『バージン・ゾンビ』という作品に後からゾンビの登場シーンが追加された際、その部分の監督を手がけたのもローランである。 『ナチス・ゾンビ』と『 […]

紀雄の部屋|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ プロレス・オタクの主人公【紀雄】と、“不思議ちゃん”の恋人【綾子】の同棲生活をコメディ・タッチで描く、60分弱の短編映画。 短編映画は90分前後の中篇作品とは違ったまとめ方・見せ方をしなければならないが、この映画の場合は、コントの寄せ集めといった感じでストーリーの体をなしていない。 主人公カップルを始めとして、ヘンテコなキャラクターが登場し、ただひたすらヘンテコなことをする。それ以外には何の […]

マリア様がみてる(2010年度実写映画版)|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ ゼロ年代「百合ブーム」の嚆矢となった、今野緒雪原作のライトノベル・シリーズの第1巻を実写映画化。 あらためて説明すると、「百合」とは女性同士の恋愛をテーマにしたマンガなどのフィクション作品のことで、「ガールズ・ラブ(GL)」とも呼ばれる。男性同士の恋愛を描く「ボーイズ・ラブ(BL)」と対にして用いられる言葉だが、今回の実写版『マリみて』の監督は、過去にそのものズバリ『BOYS LOVE』とい […]

音のない青空|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 西原亜希と上野なつひのW主演で送る、フジテレビの1時間ドラマ。 西原亜希演じる女子高生は、母親の再婚のため、田舎町に越してきた。 母の婚約者の男性、そしてその一人娘である上野なつひを交えた4人で暮らすこととなる。 上野なつひは陸上部員。かつて同じ陸上部のエースだった父に憧れ、棒高跳びの記録更新を目指す。 そんな上野のひたむきな姿に惹かれ、西原も陸上部に入る。 が、飽きっぽい性格の西原は、練習 […]

ときめきメモリアル(’97年度実写映画版)|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ なんとも、もったいない作品である。 原作の美少女ゲームをプレイしたことはないけれど、単純に「青春映画」として、本作はじつによく出来ている。 嵐の中、主人公の冴えない少年(もちろん童貞である)が引き返して、バイト仲間の美少女たちと海の家を守るクライマックスには、不覚にも涙腺が緩んだ。 が、原作ユーザーの心理を勝手に代弁するかのような、ロリコン丸出しの気色悪いモノローグが、ひと夏の男女の爽快な友 […]

ゾンパイア|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 封印されていた吸血鬼の女王が眠りから覚め、孤島の小さな村を恐怖に陥れる。 古めかしい小屋の質感など、寂れた孤島の殺伐とした空気を演出することに成功している。終始、やるせない雰囲気の中で、気怠く展開していく物語だ。 吸血鬼の女王を演じる女優は、クールな美貌が気品を放っており、ハマり役。 しかし、なにせゾンビも“兼任”しているものだから(つまりゾンビとバンパイアで「ゾンパイア」)、セリフがまった […]

囁く廊下 女校怪談|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 一口に「ホラー映画」と言っても、単純に「ホラー(恐怖)」だけを追求している作品は、意外に少ない。 たいてい、恐怖演出はあくまでも“味付け”であって、本当のテーマは別にある。 韓流ホラー『囁く廊下』(旧題『女校怪談』)の場合、テーマは《教育の暴力》だ。 厳格な女子校で巻き起こる、謎の連続殺人。その背景には、傲慢な大人たちによって青春を奪われてしまった少女たちの、哀しみと怨念が秘められていた── […]

秘蜜の花園/ロリータ・バイブ責め|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★   陰惨かつアヴァンギャルドな作風で知られるピンク映画監督、佐藤寿保の初期代表作。 主人公は、バイブレーターでしか興奮を得られない、孤独な非行少女。 彼女と、コンテナに女を連れ込んではバイブレーターで犯した挙げ句に毒殺する、インポテンツのサディストとの歪んだ愛情を軸に、ストーリーは展開していく。 しかし実際は、変態男との交流よりも、むしろ親友の少女とのやりとりが面白い。彼女が主人公 […]

花とアリス|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★   とにかく、ムダの多い映画。要領のいい監督が撮れば90分以内にまとまりそうな話を、なんと2時間以上もかけてダラダラやっている。 思いついたアイディアに愛着があるのはわかるけれど、それらを吟味せずに全部ぶちこんだものだがら、ストーリーの流れが冗漫きわまりない。 たとえば、【徹子】が離婚した父親と会うエピソードなんて、明らかに蛇足だ。【雅志】とのデートの後でトコロテンを食べるシーンの […]

放郷物語|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 日常の何げない光景ややりとりを、もったいぶったテンポでダラダラと映す。悪い意味で典型的な「日本映画」という印象である。 高校を卒業したばかりの少女とその親友、さらにその恋人が織り成す淡い三角関係がプロットの軸となる。 他にも、音信不通の娘を探すバスの運転手、犬の飼い主を探すホームレス、コンビニ店員、離婚寸前の夫婦など、同じ町に暮らす人々の生活模様を同時進行させて、いわゆる『マグノリア』的な構 […]