Posts tagged "2stars"

魔女 HAXAN / WITCHCRAFT THROUGH THE AGES|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 原題は『HAXAN』。1922年にデンマークで制作された、モノクロのサイレント・ムービーである。 《魔女》をテーマに、中世ヨーロッパの宗教観、サバト(魔宴)、魔女狩り、宗教裁判といった情報を、図版や再現ドラマを用いて解説する。 BGMにはクラシックの有名曲が使われているが、作品のテーマがテーマだけに、シューベルトの『未完成交響曲』やベートーベンの『月光』といった、暗めの曲をあえて選んでいるよ […]

背徳の館 姉妹いじり|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ ある平凡な男が、美しい吸血鬼の姉妹に魅了され、やがて自らも吸血鬼と化してしまうという、ホラー仕立てのピンク映画。 主人公は、自宅の向かいにあるロフトに姉妹が引っ越してきたことから、彼女たちと知り合うことになる。 生活臭の感じられない、ロフトの無機的な質感。SEXをあえて直接撮らず、近くに置いてあるサングラスに映った姿のほうを撮るといった、凝ったカメラ・ワーク。吸血鬼というオドロオドロしい題材 […]

グランドレス・サスピション|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ ある朝、学校に行ったら、机の中に生イカが詰まっていたらどう思う? 夜の校舎で、血塗れの女子高生が、生イカを振り回しながら迫ってきたらどう思う? そんな狂ったドラマがコレである。生イカを机に詰めるには、魚屋で大量の生イカを買い、学校まで運ばなくてはならない。重いし、目立つし、だいいちイカ臭い。その苦労を考えると、いじめてるんだかいじめられてるんだかわからなくなる。生イカで人を殴り殺すという発想 […]

ジョン・ゲイシー|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 実在するシリアル・キラー(連続殺人犯)たちの生き様を映画化したシリーズ「シリアル・キラーズ」の中の一つ。 本作はジョン・ゲイシーにスポットを当てている。地元の名士として信頼を集める一方で、33人もの青少年をレイプしたあげくに殺し、その死体を自宅の軒下に隠していたという人物である。 ゲイシーと言えば、子供たちのパーティーにピエロの格好で登場していたときの写真が印象的だ。ずんぐりと太った体型を陽 […]

ファウスト|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ モノクロの無声映画、と言うと取っ付きにくい印象があるけれど、こと怪奇映画というジャンルにおいては有利な面もある。 ドイツ表現主義の最高峰、映画史上に残る名作であると同時に、怪奇映画の古典でもある『ファウスト』。 CGなどなかった1926年の作品なので全て手作りのセットと合成映像で撮られているのだが、影と煙を多用した重厚かつミステリアスな演出は、まさに白と黒のシンプルな色彩世界でこそ引き立つも […]

呪われたレイプ魔|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ フランスの耽美映像作家ジャン・ローランは、未熟ながらも彼以外には作りえない、ユニークな作風で知られている。 『呪われたレイプ魔』もその一つ。 悪党どもにレイプされた挙げ句、殺された仲良し女の子二人組が、悪魔に肉体を捧げることで現世に復活し、復讐を試みる――こうして粗筋を書いてるだけで、なんだかゾクゾクしてくる。 しかし冒頭の、悪党どものキャラクター説明なんて、明らかに不要だ。 他にも、悪党ど […]

コゼットの肖像|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 骨董屋でアルバイトする画学生が、「呪われし器物」に宿る美少女【コゼット】の亡霊に苛まれる――という筋書きのOVA作品(全3話)。 筋書きからすると、地味な内容を想像する。しかし、それだけだとイマドキのホラー・ファンには刺激不足だと考えたのか、豪華な見せ場が盛り込んである。 苦悩する主人公の心象風景を、あたかも魔界を思わせる壮大なスケールで描く。デーモンと化した主人公が、【コゼット】の断罪によ […]

血ぬられた墓標|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 「女吸血鬼」と言えば、ジャン・ローランやジェス・フランコが思い浮かぶ。彼らの手がけた作品の多くは、いちおう「ホラー」とカテゴライズされてはいるが、そのじつ、耽美的なエロス描写を絡めたミステリアスな雰囲気が特長で、恐怖演出にはあまり比重が置かれていない。 しかし、イタリア・ホラー界の巨匠、マリオ・バーバ監督のデビューを飾る『血ぬられた墓標』は、女吸血鬼をフィーチャーしていながら、耽美的要素は皆 […]

BALZAC『Marchen aus dem horrorwald』|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 日本のホラー・パンク・バンド、BALZAC(バルザック)のDVD付きシングル『D.A.R.K』に収録された短編映画。 バンドのイメージ・キャラクターである【紙袋男】を主人公にした、無声映画調のゴシック・ホラーとなっている。 BALZACがヨーロッパ・ツアーを行なった際に訪れた、ドイツの古城が舞台。 スタッフには実在したシリアル・キラー(連続殺人犯)の名前が宛われているが、実際に監督を務めたの […]

安倍なつみ『たからもの』|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ インターネットの動画配信サイト「GyaO(ギャオ)」で放映されていたドラマ。 安倍なつみが、主人公の【千(せん)】を演じる。【千】名義でリリースした同タイトルの歌が、ストーリーの下地となっており、さながら長編プロモーション・ビデオといった形だ。 5歳の時に病気で母を亡くし、15歳になってから、阪神淡路大震災で父と死に別れた、孤独な主人公【千】。今は上京し、一人暮らしをしているが、バイト先のガ […]