全2巻。行きつけのTSUTAYAのヤクザ映画(※正確には「任侠」)のコーナーになぜか置いてあった(Vシネマだから?)。石井いさみの原作コミックは未読ながら、近隣のレンタル店には置いていない珍しい作品のようだし、各巻約70分と手頃な尺なので、ためしに一巻だけ借りてみる。

――が、しかし。冒頭、バイクの競走が5分近くも、何の工夫も緊張感もなくダラダラ続く時点ですでにキツい……。

本編が始まれば、登場人物の独り言がやたら多く、棒読み口調の台詞は、なぜかいちいち変なポエムみたい。

なによりストーリーの流れが散漫で、中盤まで差し掛かっても何のお話だかさっぱりわからない。

けっきょく30分ももたずにギブアップ。Vシネマにしても短めの作品だが、短ければ我慢できるというものでもないと思い知らされる映像体験であった。