魔女狩り伝説をモチーフに、エログロ描写を加えたB級ホラー。そう聞いただけで食指が動いてしまうマニアは少なくないはず。

じじつ魔女の処刑や黒魔術のシーンはムードたっぷりで、安っぽい仕上がりながら、なかなかの出来映えだ。

しかし、キャラクターの設定があまりにもデタラメである。

300年前、神父の妻でありながら、下男と不義密通したことにより、「魔女」として火炙りにされた女。下男は彼女を蘇らせるため、黒魔術を探求し、不老の肉体を手に入れる。

しかし、彼に立ち向かう神父も300年前からずっと生き続けているというのに、その説明がまるでなされない。観ている方はわけがわからず、ドラマにのめり込めない。

また、下男と神父が対決するクライマックスも、ここぞというところで、下品な、しかもストーリー上何の必然性もない濡れ場が挿入されるため、緊張感が殺がれてしまう。

「とりあえずエログロを出しておけば物好きな奴が飛びつくだろう」という安易な発想が見て取れる、じつに志の低い作品。そういういい加減さも含めて、B級の「味」だと割り切れる人はどうぞ。