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『陰陽師 安部晴明』に続く、オカルト雑誌『ムー』監修のドキュメンタリー・ビデオ。
今回のテーマは《神隠し現象の謎》。こちらでも安藤希を起用している。情報とドラマが交互に流れる構成も同じだ。
幼い頃、山で遊んでいた安藤とその友人は、神隠しに遭遇。
安藤は捜索隊に発見されたものの、友人の行方はついにわからなかった。
それから十数年後、二人は謎の洋館にて再会を果たす。
彼女たちの会話を軸に、神隠しに関する識者たち(もちろん『ムー』の編集長も含む)の解説を織り交ぜて進行する。
陰陽師ブームに便乗して作られた『陰陽師 安部晴明』とは違い、トレンディな話題というわけではないので、わざとらしい煽りはない。
とはいえ、わざわざ中途半端なドラマ仕立てにする必要があったのか? という疑問は拭えない。安藤の翳りを帯びた口調には惹かれるけれど、随所に挿入される解説が、ドラマの流れを阻害してしまう。二兎を追う者一兎も得ず、といった印象である。
ちなみに、本作で安藤希の友人を演じたのは、柳沢真理亜という女優で、彼女もまた『ゴーストシステム』などのホラー映画に出演している。