Posts tagged "古典"

ヴァンパイアVSゾンビ|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 『エイリアンVSプレデター』『ジェイソンVSフレディ』などのブームに便乗して、適当な海外のB級ホラー映画を輸入したものの中の一つ。日本版DVDはジャケットも邦題も、はてはクレジットの表記やタイトルバックに至るまでそれら「VS物」のフォーマットにむりやり合わせて改変されている。 が、原題は『CARMILLA THE LESBIAN VAMPIRE(レズビアン吸血鬼カーミラ)』。元ネタは言わずと知 […]

藪の中|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 黒沢映画の原作としても有名な芥川龍之介『藪の中』は、人間の記憶や主観が、いかに都合良く捻じ曲げられるかを物語る古典文学である。 とはいえ、けっきょくのところ読者の記憶にもっとも印象強く残るのは、《愛する妻を目の前でレイプされる》という、悲惨きわまりないシチュエーションではないだろうか。 だとしたら『藪の中』を「ポルノ小説」として解釈したとしてもおかしくはない。おそらくこの映画版はそんな発想から […]

魔女 HAXAN / WITCHCRAFT THROUGH THE AGES|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 原題は『HAXAN』。1922年にデンマークで制作された、モノクロのサイレント・ムービーである。 《魔女》をテーマに、中世ヨーロッパの宗教観、サバト(魔宴)、魔女狩り、宗教裁判といった情報を、図版や再現ドラマを用いて解説する。 BGMにはクラシックの有名曲が使われているが、作品のテーマがテーマだけに、シューベルトの『未完成交響曲』やベートーベンの『月光』といった、暗めの曲をあえて選んでいるよ […]

ファウスト|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ モノクロの無声映画、と言うと取っ付きにくい印象があるけれど、こと怪奇映画というジャンルにおいては有利な面もある。 ドイツ表現主義の最高峰、映画史上に残る名作であると同時に、怪奇映画の古典でもある『ファウスト』。 CGなどなかった1926年の作品なので全て手作りのセットと合成映像で撮られているのだが、影と煙を多用した重厚かつミステリアスな演出は、まさに白と黒のシンプルな色彩世界でこそ引き立つも […]