頭狂23区外 終ワラヌ|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★★★ 100円ショップの「ダイソー」が315円(税込)で販売していた、ホラー映画シリーズの3作目にして最終作。 今回の主演は衛藤美菜。 ちなみに、シリーズのエンディング・テーマ『夢幻絶唱』も、衛藤が歌っている。 なんかものすごく気負ったタイトルの割には、こぢんまりとした爽やかな曲であるが、耳あたりは良い。 歌手としての衛藤は、声量もなく、音程も不安定で、まぁ、はっきり言って音痴なのだが、 曲の […]
世紀末の呪い 増殖|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★★★ 1997年、遊び仲間の少女をリンチの末に生き埋めにした3人の女子高生。 1998年、小学校のプールに幼女を沈めて殺したひきこもりの少年。 1999年、見ず知らずの妊婦を包丁で刺殺した優等生の少年。 1981年に両親と兄を金属バットで殴り殺した男のインタビューを軸に据えながら、90年代後半に若者たちが起こした3つの不可解な殺人事件の原因を究明する――という体裁の擬似ドキュメンタリー(むろん […]
幽霊の名所案内|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★★★ オカルト物の企画ビデオの中で、何よりも退屈なのが「心霊スポット探訪」である。 一生陽の目を見ることはないであろう底辺アイドルが、真夜中に人気のない場所でビデオカメラと懐中電灯をもって誰かいるだの何か聞こえただのと泣き喚く。でも画面の向こうの視聴者には何の気配も伝わらない。さらにはそうやって撮られた素人映像を“検証”し、ここに霊が写ってるだのこれが霊の声だのと言い張るのだが、何度巻き戻して […]
堀北真希×黒木メイサ『きみのゆびさき』|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★★★ 2006年から2007年にかけて、堀北真希と黒木メイサをフィーチャーした作品が複数の媒体で制作・発表された。共に同い年で、同じ芸能プロダクション(スウィートパワー)に所属する二人だが、清純派の堀北にセクシー系の黒木という正反対のキャラクターがもたらすコントラストがセールス・ポイントとなっていた。 2007年4月に発売されたDVD『きみのゆびさき』は、『tokyo.sora』『好きだ、』で […]
NUMANITE/ダニエルとミランダ|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★★★ アップリンクから発売されている手塚眞監督『実験映画』のDVDには、映像特典として監督が過去に手がけた短編映画が収められていた。『NUMANITE』はその中の一つ。 沼の底で暮らす、信心深い【ダニエル】と奔放な【ミランダ】の姉妹が、一人の男と三角関係に陥るという、「大人の童話」仕立ての物語である。 冒頭、重厚な沼の映像に、落ち着いた男の声でナレーションが被さる。環境ビデオを観ている気分にな […]
GL ~小悪魔たちの誘惑~|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★★★ 「GL」とは「Girls Love」の略称。これは和製英語で、少女同士の恋愛関係を描く娯楽向けのフィクション作品を指し、「百合」とも呼ばれる。 主にコミックやライトノベルの分野で用いられる言葉だが、本作は実写映画である。元々はdocomoが運営する携帯サイト「男子禁制 女子限定」にて配信されていた4作品を、オムニバス形式で再編集し、DVD化した。同じシリーズで『BL』『TL』という作品も […]
ジェフリー・ダーマー|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★★★ 実在するシリアル・キラー(連続殺人犯)たちの生き様を映画化したシリーズ、「シリアル・キラーズ」の中の一つ。 本作は「ミルウォーキーの怪物」ことジェフリー・ダーマーにスポットを当てている。 ゲイである美青年ジェフリーは男性ばかり17人も殺害した上に、その食生活をほぼ犠牲者の死肉のみで満たしていたという、殺人鬼にして食人鬼である。 食べ切れなかった犠牲者の肉片もクローゼットなどにコレクション […]
亡霊学級 少女の戦慄|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★★★ つのだじろう原作のホラー漫画『亡霊学級』の実写化第2弾。鶴田法男が監督した前作に続き、早くも翌年に発表された。 今回、監督を手がけたのは、ピンク映画四天王の一人、サトウトシキ。一見、畑違いのように思えるが、はっきり言って本作の方が、ホラー映画としての恐怖度は断然高い。 前作同様、夏休み中の高校が舞台となっている。 主人公は、生まれる前に父を亡くし、ずっと母と二人で暮らしてきた。その母も病 […]