不思議体験ゾーン|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★ 大手チェーン店ではなく、その店独自の価値判断で商品をセレクトしていた、個人経営のレンタルビデオ屋を町中でめっきり見かけなくなって久しい。 昨今のようにホラー映画が市民権を得る以前、一部の物好きな暇人たちを相手に作られてきた、有象無象の作品。そういうものを掘り出すことに、私は楽しみを見出していた。 作品の出来は、とくに期待しない。ただ、そこにどんな映像が収められているのかを、確認せずにはいられな […]
FROM HELL IT CAME|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★ MISFITSを例にとるまでもなく、パンク・ロックのバンドは時折、B級ホラー映画のタイトルから曲名を取ったり、またその1シーンをアルバムのジャケットやフライヤーのデザインにしたりする。B級ホラー特有の胡散臭さ、下劣な表現、チープな味わいは、たしかにパンク・ロックと通じるものがある。 私が、この『FROM HELL IT CAME』という、まっとうな映画ファンの間ではまず話題に上らないような作品 […]
吸血処女イレーナ 鮮血のエクスタシー|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★★ 霧の立ち込める森の彼方から、素肌に黒いマントとベルト、ロング・ブーツを身に着けただけの美女が、まっすぐに歩み寄ってくる――。 豊かな黒髪にグラマーな肢体、濃厚なアンダーヘア、そしてアンニュイな表情が色気を醸し出すこの女性こそ、本作のヒロインである女吸血鬼【イレーナ】だ。 『ヴァンピロス・レスボス』と対にして語られる、ジェス・フランコ監督の女吸血鬼映画。『ヴァンピロス・レスボス』でタイトルど […]
ファウスト|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★ モノクロの無声映画、と言うと取っ付きにくい印象があるけれど、こと怪奇映画というジャンルにおいては有利な面もある。 ドイツ表現主義の最高峰、映画史上に残る名作であると同時に、怪奇映画の古典でもある『ファウスト』。 CGなどなかった1926年の作品なので全て手作りのセットと合成映像で撮られているのだが、影と煙を多用した重厚かつミステリアスな演出は、まさに白と黒のシンプルな色彩世界でこそ引き立つも […]
エコエコアザラク R-page/B-page|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★★ 古賀新一の古典ホラー漫画を実写映画化したシリーズの2006年度版は、前編の『R-page』と後編の『B-page』の2部構成となった。 ストーリーが繋がっているため2作品まとめてレビューする。 今回、 主人公の女子高生黒魔術師【黒井ミサ】に扮したのはグラビア・アイドルの近野成美。 妙に渋い声を出すヴィジュアル系シンガーのIZAMがそのリーダーを演じる黒魔術団の一員として、【ミサ】は現代の日 […]
エコエコアザラク(’01年度実写映画版)|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★ 黒魔術師の女子高生【黒井ミサ】の姿を描く、古賀新一原作のホラー漫画の実写化作品。 実写版『エコエコアザラク』には、テレビ版と劇場版とがある。劇場版の1作目と2作目は、吉野公佳を主演に据えていたが、3作目は、テレビ版の主演である佐伯日菜子を起用した。 そして4作目にあたる本作では、主演を加藤夏希に替え、まったく新しい世界観で作り直されている。 さて、本作を「ホラー映画」とカテゴライズすることには […]
エコエコアザラク(’97年度TVドラマ版 最終3話)|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★★ 古賀新一の古典オカルト漫画を原作に、主人公の女子高生黒魔術師【黒井ミサ】を佐伯日菜子が演じるTVドラマ・シリーズ。 あの鼻にかかった、というより鼻が詰まってるんじゃないか、と思える鈍重な声は、かなりクセの強いものであるが、それゆえに、呪文を唱えるシーンでは強烈なインパクトを生み出す。佐伯の存在なくして、テレビ版『エコエコアザラク』は成り立たないとすら断言できる。 とはいえ、私自身はリアルタ […]
ドラッグレス|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★ ある若い女性の不審な死をきっかけに、テレビのドキュメンタリー番組のスタッフがカルト集団に潜入するという筋書きのモキュメンタリー(擬似ドキュメンタリー)。ちなみに脚本の小中千昭は、それ以前にも『邪願霊』というモキュメンタリー作品を手がけている。 カルトのリーダーは会員に対して、非合法な薬物を用いることなく、簡単な手術を施すことによって脳内麻薬「エンドルフィン」を活性化し、至高の快楽を与えるという […]
DOWN TO HELL|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★★ インディーズ出身のアクション映画監督、北村龍平の処女作品。 といっても、ほとんどの人たちは、『あずみ』や『ゴジラ FINAL WARS』を観た後で、さかのぼって本作に触れることになるのだろう。もちろん僕もそうだ。 主人公の男は、見知らぬチンピラ4人組に拉致され、人里離れた森に連れてこられる。 チンピラたちは、度々こうして人をさらってきては、「人間狩り」を楽しんできた。 「獲物」に与えられた […]
呪われたレイプ魔|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★★ フランスの耽美映像作家ジャン・ローランは、未熟ながらも彼以外には作りえない、ユニークな作風で知られている。 『呪われたレイプ魔』もその一つ。 悪党どもにレイプされた挙げ句、殺された仲良し女の子二人組が、悪魔に肉体を捧げることで現世に復活し、復讐を試みる――こうして粗筋を書いてるだけで、なんだかゾクゾクしてくる。 しかし冒頭の、悪党どものキャラクター説明なんて、明らかに不要だ。 他にも、悪党ど […]
ドーターズ・オブ・ドラキュラ 吸血淫乱姉妹|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★ ヒッチハイクしてつかまえた色男を住処の豪邸に連れ込んでは、SEXした後に殺して血を吸う、美人姉妹のお話。 この映画の見所となるのは、やはり、二人の美しき女吸血鬼が男の裸体にむさぼりつくシーンだろう。 しかし、いくらなんでも「それだけ」というのはツラい。 ストーリーの上でのクライマックスと思えるエピソードが、まったくないのだ。 かといって(この作品の元ネタになっているであろう)ジャン・ローランの […]
ダーククリスタル|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)
★ この【ジェン】という妖精(?)は、おそらく映画史上もっとも情けない主人公だろう。味方が敵に襲われても、ただヒョコヒョコ逃げ回るだけ。碇シンジ君だって、いちおうエヴァに乗って戦うのに。 同じ種族であるはずのヒロイン【キーラ】は、歌声で動物を操ったり、羽根を広げて飛んだりできるのに、【ジェン】には何の取り柄もない。そんなわけだから、勇敢で行動力のある【キーラ】に、終始リードされっぱなしである。 ス […]
