Posts tagged "アイドル"

ゴーストシステム|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★ 人間は、死んだらどうなるのか。死後の世界は、実在するのか。 ――この問いかけは、恐怖を掻き立てると同時に、どこかロマンチックな響きを帯びている。青臭いとはわかっていても、つい惹きつけられてしまうテーマの一つであり、ホラー映画を生み出す原動力となる。 その答えを実証するために開発されたのが「ゴーストシステム」。霊に実体を与え、現世に甦らせる装置である。 物語は、主人公の女子高生の親友である少 […]

ゲイザー ディレクターズ・カット版|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 吹石一恵と須藤温子のW主演に加え、『ねらわれた学園(97年度劇場版)』の清水厚と、『エコエコアザラクⅢ』の上野勝仁のW監督で制作された、SFアクション・ホラー。 テレビ朝日の『ウィークエンドドラマ』という番組で、6回に亘って放送されたドラマを、一本の作品として再構成している。結果、2時間越えという長丁場になったが、テンポ良く進んでいくので、観ていて飽きない。 しかし、作品全体の出来は粗い。 吹 […]

エコエコアザラク R-page/B-page|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★ 古賀新一の古典ホラー漫画を実写映画化したシリーズの2006年度版は、前編の『R-page』と後編の『B-page』の2部構成となった。 ストーリーが繋がっているため2作品まとめてレビューする。 今回、 主人公の女子高生黒魔術師【黒井ミサ】に扮したのはグラビア・アイドルの近野成美。 妙に渋い声を出すヴィジュアル系シンガーのIZAMがそのリーダーを演じる黒魔術団の一員として、【ミサ】は現代の日 […]

エコエコアザラク(’01年度実写映画版)|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 黒魔術師の女子高生【黒井ミサ】の姿を描く、古賀新一原作のホラー漫画の実写化作品。 実写版『エコエコアザラク』には、テレビ版と劇場版とがある。劇場版の1作目と2作目は、吉野公佳を主演に据えていたが、3作目は、テレビ版の主演である佐伯日菜子を起用した。 そして4作目にあたる本作では、主演を加藤夏希に替え、まったく新しい世界観で作り直されている。 さて、本作を「ホラー映画」とカテゴライズすることには […]

エコエコアザラク(’97年度TVドラマ版 最終3話)|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★ 古賀新一の古典オカルト漫画を原作に、主人公の女子高生黒魔術師【黒井ミサ】を佐伯日菜子が演じるTVドラマ・シリーズ。 あの鼻にかかった、というより鼻が詰まってるんじゃないか、と思える鈍重な声は、かなりクセの強いものであるが、それゆえに、呪文を唱えるシーンでは強烈なインパクトを生み出す。佐伯の存在なくして、テレビ版『エコエコアザラク』は成り立たないとすら断言できる。 とはいえ、私自身はリアルタ […]

チェイン|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ あまり個人的な思い出話をするのは気が進まないけれど、清水厚監督にとって初の劇場公開作品『ねらわれた学園(97年度版)』は、少なからず愛着のある映画だ。新人アイドル、村田和美をフィーチャーした瑞々しい青春描写は、当時、陰気な高校生活を送っていた私の憧れだった。 だからこそ、その清水監督にとって劇場用作品第2弾にあたる『蛇女』が、マニアから「トンデモ映画」認定されていると知ったときは、ショックだっ […]

美少女の死顔は美しい sign|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 可憐な少女をヒドい目に遭わせて、その苦しみ悶える姿を愛でるというのは、ホラー映画の醍醐味である。 『美少女の死顔は美しい』も、その一つ。タイトルのとおり、女の子が不条理な事件に巻き込まれて殺されていく様を描く。 全部で4作品からなるシリーズ。それぞれグラビア・アイドルたちが主演を務めている。本作『sign』の主演は、遠藤栄理香。 主人公は、高校の演劇部員。文化祭で発表する劇の脚本を任されたもの […]

安倍なつみ『たからもの』|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ インターネットの動画配信サイト「GyaO(ギャオ)」で放映されていたドラマ。 安倍なつみが、主人公の【千(せん)】を演じる。【千】名義でリリースした同タイトルの歌が、ストーリーの下地となっており、さながら長編プロモーション・ビデオといった形だ。 5歳の時に病気で母を亡くし、15歳になってから、阪神淡路大震災で父と死に別れた、孤独な主人公【千】。今は上京し、一人暮らしをしているが、バイト先のガ […]