Posts tagged "特撮"

HIDE×TUSK『Seth et Holth(セス・エ・ホルス)』|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ Xがいわゆる「ヴィジュアル系」の先駆者とされているのは、その奇抜なファッションや音楽性が後続バンドに多大な影響を及ぼしただけでなく、彼ら自身の手で新人を発掘・育成してきたという実績にある。 リーダーのYOSHIKIが社長を務めたインディー・レーベル「エクスタシー・レコード」からは、LUNA SEA、LADIES ROOM、東京ヤンキース、YOUTHQUAKE、GLAYなど後にシーンの顔役となる […]

ノストラダムス 戦慄の啓示|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 幸福の科学が、宣伝のために作ったスペクタクル映画。 タイトルに「ノストラダムス」と冠しているけれど、実際、ノストラダムスはただ狂言回しを務めるだけで、ストーリーにはまったく絡んでこない。有名な預言詩すら出てこないのだから、まさに羊頭狗肉である。 天国での退屈な会話劇から、人間社会を舞台にした陳腐な寸劇をはさみ、ポール・シフト(地軸移動)の脅威を描くクライマックスへと突入する構成。 この映画を […]

ラバーズ・ラヴァー|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ いわゆる「サイバーパンク」ってやつですか。セットが凝っているぶん、役者の力量不足が際立つ。金切り声でセリフを捲くし立てれば「狂気」が表現できると勘違いした、三流のアングラ劇団みたいなノリに終始イライラ。 また、このテの作品の常として、ストーリーも設定もチンプンかんぷん。非人道的な実験によってムリヤリ進化させられた人間が、いったいどういう能力を得たのか。そして件の組織は、それを利用して何をやろう […]

ウィッチクローズ|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ ゴスロリ・ファッションに身を包んだ少女が、大きな剣を振り回して、襲い来る怪物どもを、バッタバッタとなぎ倒していく──スチールを見たかぎりでは、そんなシーンを予想した。 ところが、実際にアクションをするのは、怪物を演じるJAE(ジャパン・アクション・エンタープライズ)の皆様。 主人公のゴスロリ少女はというと……ただ突っ立ってるだけ(笑) てっきり剣劇を披露するのかと思いきや、魔法の剣が自ら光を発 […]

FROM HELL IT CAME|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ MISFITSを例にとるまでもなく、パンク・ロックのバンドは時折、B級ホラー映画のタイトルから曲名を取ったり、またその1シーンをアルバムのジャケットやフライヤーのデザインにしたりする。B級ホラー特有の胡散臭さ、下劣な表現、チープな味わいは、たしかにパンク・ロックと通じるものがある。 私が、この『FROM HELL IT CAME』という、まっとうな映画ファンの間ではまず話題に上らないような作品 […]

CON TON 獣神伝説|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★ インターネットが普及し、誰もが「評論家」になれるようになった今日。もはやあらゆる映画が語り尽くされたのではないか、とすら思えてくる。 だからこそ、中古ビデオ屋で名前すら見たことのない作品(とくに和製)を見つけると、嬉しくなってつい買ってしまう。大雪の降った日の朝、道路に初めて足跡をつけるような気分だ。 ここで取り上げる『CON TON 獣神伝説』も、そんな中の一つだった。 パッケージの紹介 […]