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バージン・ゾンビ|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

ジャン・ローラン(オリジナル)版 ★ ジェス・フランコ(ディレクターズ・カット)版 ★★★ もともとはジェス・フランコの監督作品であったにもかかわらず、後にジャン・ローランが監督したシーンを追加し、まったく別の映画として公開されたという、曰く付きの一品。ややこしい経緯ではあるけれど、耽美ホラーの2大巨匠によるコラボレーションが、期せずして実現してしまったというわけだ。 しかしジャン・ローランが担当 […]

ピンチランナー|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 一例を挙げるなら、安倍なつみ演じる主人公【峰岸あゆみ】が、燃えさかる倉庫に閉じこめられてしまうシーン。 彼女のクラスメートがそれに気付き、避難している他のクラスメートたちに、救助を呼びかける。 その時のやりとり。 「それ、うちのクラスの峰岸あゆみよ! 誰とも話さない変わり者!」 「峰岸って、成績のいいアノ人?」 もう、コレを見た時点で、ダメだこりゃ、と思った。 まず、登場人物の設定を、エピソー […]

ヴァンパイアVSゾンビ|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 『エイリアンVSプレデター』『ジェイソンVSフレディ』などのブームに便乗して、適当な海外のB級ホラー映画を輸入したものの中の一つ。日本版DVDはジャケットも邦題も、はてはクレジットの表記やタイトルバックに至るまでそれら「VS物」のフォーマットにむりやり合わせて改変されている。 が、原題は『CARMILLA THE LESBIAN VAMPIRE(レズビアン吸血鬼カーミラ)』。元ネタは言わずと知 […]

世紀末の呪い 増殖|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★★ 1997年、遊び仲間の少女をリンチの末に生き埋めにした3人の女子高生。 1998年、小学校のプールに幼女を沈めて殺したひきこもりの少年。 1999年、見ず知らずの妊婦を包丁で刺殺した優等生の少年。 1981年に両親と兄を金属バットで殴り殺した男のインタビューを軸に据えながら、90年代後半に若者たちが起こした3つの不可解な殺人事件の原因を究明する――という体裁の擬似ドキュメンタリー(むろん […]

幽霊の名所案内|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★★ オカルト物の企画ビデオの中で、何よりも退屈なのが「心霊スポット探訪」である。 一生陽の目を見ることはないであろう底辺アイドルが、真夜中に人気のない場所でビデオカメラと懐中電灯をもって誰かいるだの何か聞こえただのと泣き喚く。でも画面の向こうの視聴者には何の気配も伝わらない。さらにはそうやって撮られた素人映像を“検証”し、ここに霊が写ってるだのこれが霊の声だのと言い張るのだが、何度巻き戻して […]

顔泥棒|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★ 伊藤潤二のホラー漫画を実写化したドラマ。主演は『さくや妖怪伝』の安藤希。 高校を舞台に、自分の顔を狙った相手と同じ形に変化させる妖怪【亀井桃子】の恐怖と悲哀を描く。 安藤が演じたのは、【亀井桃子】に顔を“盗まれた”女子高生と、その変身後の【桃子】。一人二役を見事にこなしている。 また制服や私服はもちろんのこと、シェイクスピアの劇を演じてみたり、体育館でスケ番にボコられてみたり、ピンク色のヘ […]

D-girls アイドル探偵三姉妹物語|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ いわゆる「アイドル映画(ドラマ)」というものについては、素材となるアイドルさえ魅力的に描けていれば、じゅうぶん合格点をあげられる。だから「映画(ドラマ)」としては完全に破綻している『ゴーストシステム』や『グランドレス・サスピション』といった作品も、私にとっては宝物だ。出来の悪い子ほどかわいい、という人情もある。 が、それにしてもこの『D-girls アイドル探偵三姉妹物語』はどうだ。低予算は仕 […]

集団殺人クラブ 最後の殺戮|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 不死の殺人鬼【タケゾウ】が、女子高生たちを血祭りに上げていく。スプラッター・ホラー・シリーズの完結編。 超能力を持つ少女【ミサト】と、その幼なじみで麻薬売買に手を染める不良少女【カオリ】。【ミサト】は【カオリ】を悪の道から救い出そうとするが、裏切り者呼ばわりされた上、【カオリ】の仲間たちに輪姦されそうになる。 泣き叫ぶ【ミサト】を、冷ややかに見下す【カオリ】。そこへ突如、【タケゾウ】が登場し、 […]

ラバーズ・ラヴァー|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ いわゆる「サイバーパンク」ってやつですか。セットが凝っているぶん、役者の力量不足が際立つ。金切り声でセリフを捲くし立てれば「狂気」が表現できると勘違いした、三流のアングラ劇団みたいなノリに終始イライラ。 また、このテの作品の常として、ストーリーも設定もチンプンかんぷん。非人道的な実験によってムリヤリ進化させられた人間が、いったいどういう能力を得たのか。そして件の組織は、それを利用して何をやろう […]

もうひとりいる|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★ 経験している最中はそうでもないのに、後で振り返ってみたとき「なんだったんだろう、あれは……?」と思うような出来事がけっこうある。 『もうひとりいる』は、そんな映画だ。 最初観たときは、とくに印象に残らなかった。佐久間信子、世那、川辺千恵子という3人の無名アイドルを主役に据えた短編映画で、彼女たちは劇中でも新人アイドルの役で登場する。 3人とも、初々しいながら一所懸命演技をしていて好感が持て […]

萌の朱雀|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 山奥の農村に暮らす一家が、亭主の自殺をきっかけに離散する様を淡々と映し出す。 その亭主を演じる國村隼を除いて、ほとんどのキャストは現地の素人を起用するという、実験的な手法が採られている。 だが、そのせいもあって全体的に台詞がぼそぼそと聞き取りづらく、劇中の人間関係はおろか、今、画面で何が起こっているのかすら、まるで把握できない。 たとえば、亭主の自殺の原因が、従事していた鉄道トンネル工事の中止 […]

meixianG『僕の部屋』|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 『紀雄の部屋』のDVDには、特典映像としてmeixianG(ミキサング)が歌うエンディング・テーマ『僕の部屋』のミュージック・クリップと、同曲を収録したCDが付属されている。 『紀雄の部屋』は1時間弱の短編映画だったが、ミュージック・クリップの方も約20分の短編映画として作られている(監督や脚本家のクレジットはなし)。 主演は、同映画で脇役を務めた安藤希。テレビ東京系列の深夜TVドラマ『ヴァン […]