Posts tagged "邦画"

萌の朱雀|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 山奥の農村に暮らす一家が、亭主の自殺をきっかけに離散する様を淡々と映し出す。 その亭主を演じる國村隼を除いて、ほとんどのキャストは現地の素人を起用するという、実験的な手法が採られている。 だが、そのせいもあって全体的に台詞がぼそぼそと聞き取りづらく、劇中の人間関係はおろか、今、画面で何が起こっているのかすら、まるで把握できない。 たとえば、亭主の自殺の原因が、従事していた鉄道トンネル工事の中止 […]

紀雄の部屋|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ プロレス・オタクの主人公【紀雄】と、“不思議ちゃん”の恋人【綾子】の同棲生活をコメディ・タッチで描く、60分弱の短編映画。 短編映画は90分前後の中篇作品とは違ったまとめ方・見せ方をしなければならないが、この映画の場合は、コントの寄せ集めといった感じでストーリーの体をなしていない。 主人公カップルを始めとして、ヘンテコなキャラクターが登場し、ただひたすらヘンテコなことをする。それ以外には何の […]

陰陽師 妖魔討伐姫|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ その美貌と独特の表現力にもかかわらず、安藤希という女優がいまいちマイナーな印象から逃れられなかったのは、一時期、こういう貧乏臭いZ級ホラーに出まくっていたからではないか。いくら役者が仕事を選べないとはいえ、その仕事のせいでかえって負のイメージが助長されるという悪循環。 『陰陽師 安部晴明』と同じく、学研のオカルト雑誌『ムー』が監修しているが、今回はドキュメンタリーではなく、ドラマだ。 従来「陰 […]

マリア様がみてる(2010年度実写映画版)|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ ゼロ年代「百合ブーム」の嚆矢となった、今野緒雪原作のライトノベル・シリーズの第1巻を実写映画化。 あらためて説明すると、「百合」とは女性同士の恋愛をテーマにしたマンガなどのフィクション作品のことで、「ガールズ・ラブ(GL)」とも呼ばれる。男性同士の恋愛を描く「ボーイズ・ラブ(BL)」と対にして用いられる言葉だが、今回の実写版『マリみて』の監督は、過去にそのものズバリ『BOYS LOVE』とい […]

虹色★ロケット|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★ 千葉県立幕張総合高等学校の自主制作映画サークル「芸術家族ラチメリア・カルムナエ(通称ラチカル)」が、2007年に発表した作品。その“感動的”な内容から、当時はメディアでけっこう話題になっていた。 元々は、授業で流す「道徳ビデオ」として制作されたという。それを学生による短編映画のコンクールに送ってみたところ(規定の上映時間をオーバーしていたために選外となったものの)結果的に一人の審査員の心を […]

踊るやくざ 組長は、わたし!?|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★ 「ホラー・クイーン」のイメージが強い安藤希だが、 『富江 最終章~禁断の果実~』におけるコケティッシュな演技で垣間見せたように、 コメディエンヌとしての資質も兼ね備えている。 そんな安藤が主演する『踊るやくざ 組長は、わたし!?』は、観客動員数18,500人(2006年当時)を記録したとされる舞台喜劇シリーズの映画版。同シリーズの企画・制作を行なう「株式会社ファイナル・バロック」の代表であ […]

ときめきメモリアル(’97年度実写映画版)|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ なんとも、もったいない作品である。 原作の美少女ゲームをプレイしたことはないけれど、単純に「青春映画」として、本作はじつによく出来ている。 嵐の中、主人公の冴えない少年(もちろん童貞である)が引き返して、バイト仲間の美少女たちと海の家を守るクライマックスには、不覚にも涙腺が緩んだ。 が、原作ユーザーの心理を勝手に代弁するかのような、ロリコン丸出しの気色悪いモノローグが、ひと夏の男女の爽快な友 […]

神の左手 悪魔の右手|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 楳図かずおの有名ホラー漫画を、平成『ガメラ』3部作で知られる金子修介監督が映画化。ちなみに『ガメラ3 邪神覚醒』で主演を務めた前田愛も脇役で登場している。 当初の予定では那須博之が監督することになっていたが、撮影前に逝去してしまったため、金子監督が代わってメガホンを取ることになったという。 このような因縁による本作の主人公を、那須監督の『デビルマン』にも【ミーコ】役で登場した渋谷飛鳥が担ってい […]

案山子|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ ホラー映画マニアたちからはすこぶる評判の悪い「伊藤潤二作品実写化シリーズ」の一つ。 タイトルは『案山子』となっているけれど、実際のストーリーは『墓標の町』という作品に準拠しているらしい。 野波麻帆演じる主人公は、失踪した兄を追いかけ、トンネルの向こうにある村を訪れる。 しかし、その村は、ある少女の悪霊によって支配されていた。 その少女は、かつて主人公の兄に恋心を抱いていたが、主人公に妨害された […]

藪の中|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 黒沢映画の原作としても有名な芥川龍之介『藪の中』は、人間の記憶や主観が、いかに都合良く捻じ曲げられるかを物語る古典文学である。 とはいえ、けっきょくのところ読者の記憶にもっとも印象強く残るのは、《愛する妻を目の前でレイプされる》という、悲惨きわまりないシチュエーションではないだろうか。 だとしたら『藪の中』を「ポルノ小説」として解釈したとしてもおかしくはない。おそらくこの映画版はそんな発想から […]

ウィッチクローズ|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ ゴスロリ・ファッションに身を包んだ少女が、大きな剣を振り回して、襲い来る怪物どもを、バッタバッタとなぎ倒していく──スチールを見たかぎりでは、そんなシーンを予想した。 ところが、実際にアクションをするのは、怪物を演じるJAE(ジャパン・アクション・エンタープライズ)の皆様。 主人公のゴスロリ少女はというと……ただ突っ立ってるだけ(笑) てっきり剣劇を披露するのかと思いきや、魔法の剣が自ら光を発 […]

テック&サーチ・リミテッド|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ このインディーズ映画の主演を務めた石川佳奈は、ついぞ一般的な知名度を得ることはできなかったものの、独特な存在感のある女優で、個人的に一目置いていた。元々はグラビア・アイドルで、ブライダル・モデルとしても活動していたようだけれど、今となってはどこで何をしているのか。 石川はファンタジックなTVドラマ『LAST ALIVE』、スプラッター映画『スワンズソング』など、これまで出演してきた作品では、お […]