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HIDE×TUSK『Seth et Holth(セス・エ・ホルス)』|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ Xがいわゆる「ヴィジュアル系」の先駆者とされているのは、その奇抜なファッションや音楽性が後続バンドに多大な影響を及ぼしただけでなく、彼ら自身の手で新人を発掘・育成してきたという実績にある。 リーダーのYOSHIKIが社長を務めたインディー・レーベル「エクスタシー・レコード」からは、LUNA SEA、LADIES ROOM、東京ヤンキース、YOUTHQUAKE、GLAYなど後にシーンの顔役となる […]

ノストラダムス 戦慄の啓示|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 幸福の科学が、宣伝のために作ったスペクタクル映画。 タイトルに「ノストラダムス」と冠しているけれど、実際、ノストラダムスはただ狂言回しを務めるだけで、ストーリーにはまったく絡んでこない。有名な預言詩すら出てこないのだから、まさに羊頭狗肉である。 天国での退屈な会話劇から、人間社会を舞台にした陳腐な寸劇をはさみ、ポール・シフト(地軸移動)の脅威を描くクライマックスへと突入する構成。 この映画を […]

TEACUPS 湘南初恋物語 ─親友─|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ DVD版のパッケージでは、石川佳奈と平井理央が「主演」であるかのごとくフィーチャーされている。ところが実際には、この二人は脇役にすぎない。しかも、石川にいたっては台詞すらない。映像特典のメイキングも、平井のインタビューばかりで、石川はほとんどオマケ扱いだ。どうも誠実な商売をしているとは言い難い。 せめて肝心のドラマがそれなりに“見られる”代物なら、納得のしようがあるのだが……。 湘南の海辺を舞 […]

日本のこわい夜 特別篇 本当にあった史上最恐ベスト10 |評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 人気お笑い芸人たちが、テレビの怪奇特番の収録中に、本物の霊と遭遇してしまうといった趣向の2時間ドラマ。2005年の夏にTBS系列で放送され、翌年にはエイベックスからDVD化されている。 くりぃむしちゅーを司会に、劇団ひとり、ヒロシ、さくら、ユンソナ、なぎら健壱といった実在の芸能人たちが、本人の役で出演する。 前半1時間は、本作がドラマであるということを隠し、オーソドックスな怪奇特番に見せかけな […]

蠢く森 プライマル・フィアー・プロジェクト|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ もうタイトルからして察しがつくけれど、今となっては懐かしい『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の便乗モノである。 本家のとおりいちおうドキュメンタリー形式になっていて、女性の超能力者が、幼くして死んだ我が子の霊を追いかける姿を描いている。 また同時に本作は『ほんとにあった!呪いのビデオ』にも便乗している。 画面の端々に、ストーリーとはまったく関係ない幽霊が、わざとらしく映り込むのだ。 『ほん呪』 […]

ナチス・ゾンビ 吸血機甲師団|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★ 監督は「J・A・レイザー」となっているけれど、その正体がジャン・ローランだというのは周知の通り。 当初はジェス・フランコが務める予定だったが、突如行方不明になってしまったため、ローランにお鉢が回ってきたというのも、有名な話だ。ちなみに、フランコが監督した『バージン・ゾンビ』という作品に後からゾンビの登場シーンが追加された際、その部分の監督を手がけたのもローランである。 『ナチス・ゾンビ』と『 […]

バージン・ゾンビ|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

ジャン・ローラン(オリジナル)版 ★ ジェス・フランコ(ディレクターズ・カット)版 ★★★ もともとはジェス・フランコの監督作品であったにもかかわらず、後にジャン・ローランが監督したシーンを追加し、まったく別の映画として公開されたという、曰く付きの一品。ややこしい経緯ではあるけれど、耽美ホラーの2大巨匠によるコラボレーションが、期せずして実現してしまったというわけだ。 しかしジャン・ローランが担当 […]

ピンチランナー|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 一例を挙げるなら、安倍なつみ演じる主人公【峰岸あゆみ】が、燃えさかる倉庫に閉じこめられてしまうシーン。 彼女のクラスメートがそれに気付き、避難している他のクラスメートたちに、救助を呼びかける。 その時のやりとり。 「それ、うちのクラスの峰岸あゆみよ! 誰とも話さない変わり者!」 「峰岸って、成績のいいアノ人?」 もう、コレを見た時点で、ダメだこりゃ、と思った。 まず、登場人物の設定を、エピソー […]

ヴァンパイアVSゾンビ|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★ 『エイリアンVSプレデター』『ジェイソンVSフレディ』などのブームに便乗して、適当な海外のB級ホラー映画を輸入したものの中の一つ。日本版DVDはジャケットも邦題も、はてはクレジットの表記やタイトルバックに至るまでそれら「VS物」のフォーマットにむりやり合わせて改変されている。 が、原題は『CARMILLA THE LESBIAN VAMPIRE(レズビアン吸血鬼カーミラ)』。元ネタは言わずと知 […]

世紀末の呪い 増殖|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★★ 1997年、遊び仲間の少女をリンチの末に生き埋めにした3人の女子高生。 1998年、小学校のプールに幼女を沈めて殺したひきこもりの少年。 1999年、見ず知らずの妊婦を包丁で刺殺した優等生の少年。 1981年に両親と兄を金属バットで殴り殺した男のインタビューを軸に据えながら、90年代後半に若者たちが起こした3つの不可解な殺人事件の原因を究明する――という体裁の擬似ドキュメンタリー(むろん […]

幽霊の名所案内|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★★ オカルト物の企画ビデオの中で、何よりも退屈なのが「心霊スポット探訪」である。 一生陽の目を見ることはないであろう底辺アイドルが、真夜中に人気のない場所でビデオカメラと懐中電灯をもって誰かいるだの何か聞こえただのと泣き喚く。でも画面の向こうの視聴者には何の気配も伝わらない。さらにはそうやって撮られた素人映像を“検証”し、ここに霊が写ってるだのこれが霊の声だのと言い張るのだが、何度巻き戻して […]

顔泥棒|評論家を燃やせ!(いいニオイさ)

★★★ 伊藤潤二のホラー漫画を実写化したドラマ。主演は『さくや妖怪伝』の安藤希。 高校を舞台に、自分の顔を狙った相手と同じ形に変化させる妖怪【亀井桃子】の恐怖と悲哀を描く。 安藤が演じたのは、【亀井桃子】に顔を“盗まれた”女子高生と、その変身後の【桃子】。一人二役を見事にこなしている。 また制服や私服はもちろんのこと、シェイクスピアの劇を演じてみたり、体育館でスケ番にボコられてみたり、ピンク色のヘ […]